相談例2〜個人再生〜手続きの選択
事務所で受け付けと現状の簡単な聞き取りさせていただいた後、お借り入れの状況をお伺いしていきます。
「では、現在どこの会社からいくらぐらいの金額の借り入れ残高があるか、大体の金額を教えていただけますか?」
「はい。〜から約10万円、〜から約50万円。・・・あとは、住宅ローンがあります。」
「住宅ローンは、どこで組まれていますか?公庫(※現住宅金融支援機構)ですか?」
「公庫ではありません。〜銀行で組みました。」
「支店はどこですか?」
「〜支店だったと思います。」
「わかりました。では、住宅ローン以外の借り入れは全部で5社で、合計は・・・大体500万円ぐらいですか。金利は低いところばかりのようですね。」
「はい。金利の高いサラ金は怖いので、借りていません。」
取引の内容によっては、過払い(利息の払いすぎ)がある場合があります。過払い金に関する相談については、こちらをご参照ください。→過払い金相談
「では、次に家計についてお聞きします。少し、プライベートなことになりますが、必要なことですので、教えてください。まず、毎月の収入はどのぐらいですか?」
「色々引かれて、手取りでは28万円ぐらいだと思います。」
「奥様は、仕事をしておられますか?」
「はい。パートで働いています。月に7万円程度の収入があります。」
「わかりました。家計収入は、合計で約35万円ですね。では、次に支出についてお聞きします。住宅ローンは月においくらですか?」
「10万円です。」
「住宅ローンのボーナス払いはありますか?」
「ボーナス払いはありません。」
ボーナス払いがある場合、住宅ローンを組んだときにはボーナスが出ていたけれども、現在はボーナスは減額されていたり、支払われなかったりということがあるため、確認させていただくようにしています。
「毎月の食費や、光熱水費、電話代はいくらぐらいですか?」
「食費が家族4人で10万円ぐらい、光熱水費と電話代で3万円ぐらい、携帯電話は家族全員の分をあわせると3万円ぐらいでしょうか。」
「車は利用されますか?」
「いいえ。車は誰も乗りません。」
「そうですか。次に・・・生命保険は入っておられますか?」
「はい。毎月の掛け金は約2万円です。」
「なるほど。それでは、合計毎月少なくとも28万円は生活費がかかるわけですね。毎月返済に充てられるお金は、どのくらいありますか?」
「子供の塾代もありますので、だいたい、5万円を超えると、厳しいと思います。」
「わかりました。債務整理の方法には大きくわけると3種類あります。自己破産、個人再生、任意整理という方法です。このうち、自己破産という方法ですと、住宅は競売又は任意売却ということになって、手放さなくてはいけなくなります。
任意整理という方法は、住宅ローン以外の債権者についてだけ行えば、住宅を手放すことなく債務を整理できますが、概算で、毎月8万円程度の支払いが必要となります。現状の家計では、任意整理では難しいでしょう。
そして、個人再生というのは、裁判所に書類を提出して認められると、債務が一部免除される手続きになります。具体的には、債務の約2割、つまり〜さんの場合ですと、約100万円を支払って、残りは免責してもらうことになります。100万円を原則3年かけて支払うことになりますので、毎月約3万円の返済ということになります。」
「その個人再生という方法であれば、住宅はどうなるのでしょうか?」
「個人再生の手続きには、住宅ローンについてはいままでどおり支払って、他の債務についてだけ一部免責を受けることができるという特徴があります。したがって、住宅ローンはいままでどおり支払いながら、手続きすることが可能です。」
「子供の学校のこともありますので、できたら引っ越しはしたくありませんので、自宅を残して手続きしたいと考えています。毎月3万円であれば支払いができると思いますので、個人再生の手続きをお願いしたいと思います。」
個人再生の手続きを選択することとなりました。次に、個人再生の手続きの具体的な説明に入っていきます。

